運動連鎖を簡単にでも理解しておくことで、トレーニングの質が変わりパフォーマンスを上げやすくなります。
今回は野球選手に必要な運動連鎖の知識とトレーニング方法を紹介します。
①野球選手に必要な運動連鎖の知識
野球だけでなくスポーツにおいてパワーポジションという考え方があります。
パワーポジションはその選手が一番力を発揮しやすい形のことです。
特に重要なのが
膝とつま先の向きをそろえる
ことです。
力を出すための準備の位置です。
この位置を作るためには膝の向きをトレーニングから意識する必要があります。
膝の向きは下半身だけでなく、腰などの影響も受けます。
これが運動連鎖という考え方です。
簡単にまとめると、
・腰が反ると膝は内側に向きやすくなる。
・腰が丸くなると膝は外側に向きやすくなる。
という動きの連鎖が見られます。
野球の動きでは腰を反る(骨盤を前傾させる)動きが多くあります。
それに加えてトレーニングでも腰を反った状態で運動することが多いです。
普段から腰が反った状態になり、膝が内側に向きやすい姿勢になる選手も多くなります。
これを改善するためには
体幹と殿筋の筋力を使いやすくする必要があります。
体幹と殿筋の力を使いやすくするためのトレーニング方法を紹介します。
②体幹・殿筋を意識させるトレーニング方法
体幹・殿筋を意識できる簡単なトレーニングは、
開脚スクワットです。
通常のスクワットよりも膝を開いた位置で行うことで、体幹と殿筋を意識した運動になります。
この運動をしているチームや選手は多いかもしれませんが、一つだけポイントがあります。
それは、
膝とつま先の向きを合わせることです。
腰が反りすぎている(骨盤が前傾しすぎている)選手は膝が内側に入りやすくなります。
普段の野球の動作やウエイトトレーニングなどで腰が反る意識が強い場合は、体幹の筋肉を意識した姿勢で行うことで動きを改善することができます。
この位置でトレーニングすることによって、
普段のプレーでも体幹・殿筋の筋力を使ってパワーを発揮することができます。
この姿勢で前後に歩いたり、前後にジャンプしたり、色々なバリエーションのトレーニングにつなげれます。
ピッチャーの場合
・ボールが抜けやすい選手
・球をひっかけやすい選手
・投球時の軸足の膝が早く折れてしまう選手
・下半身の力が伝わりにくい選手
などにオススメです。
野手の場合
・外角の球を強く打てない選手
・送球エラーが多い選手
・打球の飛距離がもうひと伸びほしい選手
などにオススメです。
腰痛を起こしやすい選手にもオススメですので、
ぜひトレーニングやアップにとりいれてみてください。