球速を上げるためには下半身の力を無駄なくボールに伝える必要があります。




今回の記事では、
①軸足の力をボールに伝えるために必要な足首の要素
②足首の柔軟性を上げるポイントとストレッチ方法


を紹介していきます。









①軸足の力をボールに伝えるために必要な足首の要素



投球時に軸足の力を投球方向に無駄なく伝えることで球速が上がりやすくなります。

図3







軸足の股関節に体重が乗らず、膝が前にでてしまうと軸足の力は投球方向からズレてしまいます。
図4





軸足の股関節に体重が乗らない原因として、足首の硬さも考えられます。



足首が固いことで体重移動の早期に踵が浮いてしまい、膝が前に抜けてしまいます。



この状態では投球方向に軸足の力を伝えることは難しくなります。


図5










②足首の柔軟性を上げるポイントとストレッチ方法



足首が硬くて動きにくい選手に柔らかくしてもらいたい筋肉は長母趾屈筋です。

長母指屈筋


この筋肉は母趾の裏側からふくらはぎの深層に付く筋肉です。




深層を通るので足首の骨の動きを邪魔し、足首の動きを制限します。
(距骨の後方移動を制限し、足関節背屈制限につながる)




足裏の筋肉も柔らかくすることが重要だと覚えてもらえるといいと思います。




足裏の筋をほぐす方法を紹介します。
ふくらはぎの大きい筋肉をストレッチする前に、この筋肉をほぐしてあげてください。
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図2








長母趾屈筋がほぐせてから足首の柔軟性改善ストレッチに入ります。







チューブを足首に巻き、後方に引っ張ることで骨の動きを誘導します。





その状態で体重をかけたストレッチを行うと足首の動きの改善につながります。
図1






ただやみくもにストレッチをするよりも、ポイントをおさえて効果的にストレッチをすることで足首の柔軟性は改善していきます。






足首の柔軟性は、バッティングの軸足、内野守備の左右の動き、捕手のフィ―ルディングなど野球では多くの場面で必要になります。






足首が柔らかくなることでパフォーマンスが向上する選手も多くいます。

下半身の力が伝わりにくい、足首の柔軟性がなかなか向上しない選手は一度試してみてください。