自分の体の状態を知ることでケガを防ぐことができます。
お風呂あがりにただストレッチを頑張るだけでは、ケガの予防としては不十分です。

自分の体の状態をチェックする→悪くなっているところのストレッチ、ケアをする。
という流れを作っていくと未然にケガを防ぐことができ、効率よくストレッチなどを短時間で行うことができます。


今回は肩の可動域に関してチェックポイントと改善ストレッチを紹介していきます。

チェックポイントは2つです。
①肩の内旋可動域チェック(スリーパーストレッチ)
②肩の結滞動作チェック(ジョハンセンストレッチ)




①肩の内旋可動域チェック(スリーパーストレッチ)
スリーパーストレッチとはこのような形になります。
CIMG2999

この位置から床に向かって腕を倒していくことで、肩の内旋可動域がチェックできます。
肩の関節が固くなっている選手は、非投球側(右投げの左肩)と比べて投球側の肩が著しく動かなくなっています。

この可動域の差が20°以上あるとケガのリスクが約2倍上がると言われています。(参考文献1)




②肩の結滞動作チェック(ジョハンセンストレッチ)

これは肩の後方の軟部組織の固さをみる形になります。
図1

手の平を背中に入れた状態で仰向けに寝ます。
この時に投球側の肩の後方の筋肉などに固さがあると、投球側の肩だけ前に出た形になります。(赤い〇の部分)


このチェックで明らかに肩が前にでてしまう選手は、だいぶ肩に疲労が溜まっていますし、ケガのリスクが高くなっていると思ってください。



☆改善ストレッチ

では、この肩の固さを改善するストレッチを紹介します。
これはすごく簡単です。

このチェックの形がストレッチになっているので、この形のまま4分間キープしてください。


①の可動域が固くなってしまっている場合は、スリーパーストレッチを4分間継続してください。
図2



②で肩が前にでてしまう場合は、ジョハンセンストレッチを4分間継続してください。
このストレッチに関しては膝を投球側に倒すとしっかりストレッチがかかります。

図3


このストレッチをしてから、
もう一度動きのチェックをしてください。

ほとんどの場合が改善していると思います。




このチェックと改善ストレッチは
現在肩に痛みのある選手でも有効です。
この動きだけで痛みが改善する選手も多くいます。
現在肩に痛みのある選手、もしくはその指導者の方や保護者の方は一度この動きをチェックしてみてください。

もしこの動きに問題のない場合は、肩関節の固さ以外に他の痛みの要因が考えらます。



~まとめ~
・ケガ予防のための
チェック→ストレッチの習慣をつけましょう。

スリーパーストレッチ、
ジョハンセンストレッチ
肩の可動域をチェック、ストレッチしましょう。


(参考文献)
①:Loss of internal rotation and the correlation to shoulder injuries in professional baseball pitchers. Wilk KE:Am J Sports Med: 2011
 


次回は肩甲骨の動きのチェックを紹介します。