投球における重要な要素に体幹の力があります。


下半身から伝わった力を指先まで伝えるためには体幹筋力が不可欠です。





投球時に体幹の力が使えると、球速・回転数は飛躍的に上げることができます。



一番必要な体幹の筋肉は「腹斜筋」です。
腹斜筋



体幹トレーニングというとクランチのような真っすぐに体を起こす腹直筋のトレーニングや、
体を固定するプランクのトレーニングがされることが多いと思います。



しかし、これは投球には使えない筋トレ、もしくは投球の動きを悪くしてしまいます。







重要なのは野球に必要な体幹筋力です。
筋収縮方向


この指先から下半身に続く斜めの筋収縮を行うことで、野球につながるトレーニングになります。





ここからトレーニング方法を紹介していきます。





①斜め体幹

斜め体幹

上の写真のように斜め方向に腹筋を鍛えます。


上がりきるのではなく、反対側に膝を触るように少し上げてください。


ポイントは、
・一気に斜めに上げること です。

真っすぐ上げてからひねるのではなく、斜めに一気に上げてください。






②下半身連動体幹
下半身連動体幹


下半身の動きと連動させた体幹トレーニングです。



この動きで内転筋→腹斜筋→上半身という力の伝わりを覚えてください。



ポイントは、
・絶対に体幹・上半身が先に動かないこと です。

股関節の内転と体幹・上半身の動きはほぼ同時にしますが、
必ず下半身が先行するように動かしてください。




投球時に下半身から上半身に力を伝える意識を作るための運動です。






③V字体幹

v字体幹


②の下半身連動体幹の負荷を上げたバージョンです。


これも下半身と体幹・上半身の動きがほぼ同時に動くようにしてください。


ポイントは
・目線は切って足先を見ないことです。



目線で足先を見るようにしてしまうと、腹直筋に力が入ってしまいます。


体幹は真っすぐではなく、斜めに上げるように意識してください。






④リリース位置での壁押し

壁押し体幹

最後に体幹の力をボールに伝えるトレーニングを行います。


壁にボールを当て、リリース位置の形でセットします。



この形でボールで壁押しを行います。


ポイントは
・腕で押すのではなく体幹の力で押すことです。


反対の手でお腹を押さえた状態で行ってください。
壁を押す時にお腹に力が入っていることがわかります。



しっかりトレーニングできていれば、かなり体幹の筋肉がしんどくなります。


これがしっかりできるようになればリリースでの力の出力が安定し、
脱力して強い球が投げれるようになります。











体幹トレーニングは体幹を強くするためにするトレーニングだけではありません。


今回は指先に力を伝えるための体幹トレーニングを紹介しました。


ただ鍛えるだけではなく、体幹から力を伝える感覚も鍛えてもらえたらと思います。