球速アップのために短ダッシュを行う選手も多くいます。


これは非常に重要なことだと思います。

ダッシュを行うことで全身の連動性を上げ、体の動きをスムーズにすることができます。



また、ダッシュのスピードがあることは野球という競技の中ではかなり有利になります。




しかし、短ダッシュの速さと球速は関連しません。






これには理由があります。




【短ダッシュの速さと球速が関連しない理由】

①短ダッシュの速さは技術で速くなります。

短ダッシュは瞬発力が高い選手が速いと思われがちです。


しかし、ダッシュの速さは技術で上げることができます。




体重の軽い選手、体重の重い選手関係なくダッシュのスピードは上げることができます。




陸上部の選手が足が速くなることは、サッカー部の選手がサッカーが上手くなること、野球部の選手が野球が上手くなることと同じで、技術が高まっているからです。




走る技術と球速を上げる技術は少し違うので、短ダッシュの速さが上がっても球速はあまり変わりません。





②短ダッシュを正確に測ることが難しい。

50m走などの数値が高校野球でもよく出されることがあります。


しかし、ほとんどがストップウォッチを使った数値で正確な数値ではありません。



もっと短い10m走、30m走などになるとストップウォッチの使い方でかなりバイアスがあります。





正確な数値には光電管などを使う必要がありますが、普通の学校にはなかなかありません。





0.1秒の違いが大きい短ダッシュの計測では、なかなか正確に数値を測ることは難しいと思います。






とは言いながらも・・・

短ダッシュのトレーニングは球速アップにも必要だと思います。




短ダッシュの数値と球速が関連しないということだけで、短ダッシュのトレーニングはかなり有効なトレーニングの一つであると思います。





球速と関連する瞬発力の数値は他にあります。


その数値を計側しながらトレーニングを行うことで球速につなげることができます。




次回、その数値を紹介します。